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昔書いていたものですが…
思ったよりも上手くまとまったので短編としてあげてみたり。
なお、これは先日から書いている新作ではありませんー
そっちはもう少し待っててね。





ある職員たちの ある日 ある時 ある場所 での出来事


ドゾー


「うあー、づがれた〜」
午前の特別訓練を受け、ボロボロになった武装局員たちが、昼食の為に食堂へとゾロゾロ集まってくる。
落ち着きのないその足取りは、その訓練がいかに過酷であったかを口より雄弁に語る。

「午後が自主トレで助かったぜ」
通常訓練だったら間違いなく死ぬ、とぼやく台詞に、同卓の仲間は同意の苦笑いを浮かべた。

「ほんと、高町教導官は鬼だぜふぅははー」
「まあ通り名が悪魔だからなぁー」
「なー」
「あー」
このぼやきは当然だろう。しかし聞かれたら、また的にされること請け合い。
しかしそれでも口を閉ざせない、魔性の言葉。
罪深いのは、はたしてどちらか?
それは誰にもわからない…


「そういやこないだ座学で高町教導官の過去の戦闘記録見せられたんだけどよ」
「あ、俺も見た。なんつかマジ怖かったぜ。アレでまだ魔法使い始めてとか入局して一年目とかありえないだろ」

一撃必殺の砲撃で相手を凪ぎ払う白い服の美少女。
ある意味では悪夢ともギャグとも言える異様な光景だが、それは紛れもない現実。

「才能に加えてあのスパルタ気質だろ…伸びるわけだぜ」
「スパルタも生温いだろあれはさ」
魔法を扱い始めてすぐに、ただでさえ数少ないランクAAA以上の魔導師とガチバトルを繰り返してきたなど、どこのブラウン管の中の物語だと声を大にして言いたい。
けれどこれは紛れのない現実の歴史で、
高町なのはという魔法の存在しない世界出身の少女は、若干十五歳で教導隊所属というエースの階段を最高速で駆け抜けたのだ。

「…あの人相手じゃさ、どんな男も尻にしかれるよなぁ」
「んなこと当たり前だろう」
「下手な男より漢らしいともっぱら評判なんだぜ?」
無駄に白熱していくトーク。
そして武装局員たちは、そんな自分たちの教官の彼氏と言われている人物をふと思い浮かべてみた。

人を思いやる穏やかな性格、女装の似合うマジ美形、一見は細身の身体、男からも『俺の嫁』と呼ばれる不思議な魅力…

…どう見ても相手を問わず総受けです、本当に(ry

「…苦労してんだろうな」
「だろうな…」
男として同情せざるを得ない光景が浮かび、彼らは思わず心で涙した。

(いや、ハラオウン提督相手には攻めだね!)
…内一人がとんでもないこと考えていますが、サイレントで脳内だから無害です。

ただ同時にあるいみ尊敬もしている。
どんな形にしても、全力全開が信条の彼女をちゃんと受け止められるのだから。

「…いや、実は案外、現実は不思議かもしれん」
一人が何を考えたのか、ふと口にする。
「おいおい、いきなり何言い出すんだお前(笑)」
「いや、この場合はそれはまずないだろ」
周りは勿論納得出来ない。
なにせ肯定要素が何処にも見当たらないのだから。

「なんつーか、そう、あれだ、デビデレ?」

次の瞬間、食堂は笑い声で満たされた。

「その発想はなかったわ!」
「ツンデレの究極形かよ、それ!」
「お前最高、センスあるぜ!」

笑いを止められない局員たち。

「…いや、あれ」
しかし起爆剤を投げ込んだ男は、静かに握りしめた右手の親指で自分の背中越しに厨房を示す。

「無限書庫からガロン単位でブラックコーヒーの出前注文です!」
「先輩凄いですね!朝からコーヒーやけに大量に挽いてると思ったらこんなことになるなんて!」
「…お前も馴れれば判る」
素直に感嘆している新人、どこか呆れたような疲れたようなベテラン調理員のギャップは温度差がそれはもう絶妙。
「つか誰がデリバリーにいくんだよ?」
「俺は御免だ!」
「虫歯と糖尿病は勘弁してくれ!」
次は悲鳴だ。

「「「「……」」」」
局員たちは言葉を失った。
「無限書庫になにがあったんだ…」
正式に部署になって久しいし、人員もある程度割かれてはいるが、ガロン単位はどう考えても行き過ぎ。
確かにあの部署にカフェインは必須だとは思うが、それでもやりすぎだ。

「…砂糖かハチミツでも浮いてるんじゃねーの?」
あそこ無重力だから。

誰かのなげやりな意見が耳を過ぎていく。
が、それに返せるものはいなかった…


「お前確か彼女いるから耐性あるな! 逝ってこい!!」
「なんすかその片道切符!? つかいるいない関係ナシにあれはむりっす!!」
「黙れ! 年齢=いない歴の男には、おまえらみんな怨敵だ!」
「ちょ、ま! てかアンタの私怨なんすか!?」
「勘違いするな! 俺は世界の意思を代弁しただけに過ぎん!」
「嘘だっ!?」


厨房での戦いはまだ始まったばかりだ。




同時刻、無限書庫。

「ゆ〜のくん♪」
「何?」
「なんでもな〜い、呼んだだけ♪」
「もう…」
午前の教導を終えたなのはは、昼をユーノと一緒にとろうとやってきたわけで。
無論、手作り弁当持参。
ここに来るまでに多少の時間がかかったのはシャワーに割く必要があったから。

回りが皆昼休み入るなか、生真面目にまだ仕事を続けていた彼を書庫の奥から引っ張りあげ、
司書長室へ向かうべく無重力の中を浮遊しながらの会話。
なおユーノが現在地から目的地までの直線=最短ルートを知覚しているので、慣性で浮遊している。

…なのはがユーノに正面からべったりと引っ付いたままで

「で、なのははいつまでこうしてるの?」
「いつまでもこうしてたいなぁ♪ でもそれは無理だから…今は司書長室まで、かな」
「…まあ、それならいいけど。どうしたの急に?」
「最近会えなかったからユーノくんをちゃんと感じていたいの」
「三日前に会ったよね?」
「72時間も会えなかったんだよ!? 充電切れちゃう!」
「…随分燃費悪いんだね」
「…だからね もっとぎゅってして欲しいの…」
「うん」

ぎゅうぅぅぅ

抱擁の効果音が比喩ナシに、司書たちの耳には飛び込んできたそうです。

「タクヤ! 死ぬな! しっかりしろ!!」
「ゴーヤキャンディの在庫はどこだ!?」
「…俺、今日の仕事が終わったら彼女に告白するんだ…」
「ブラックコーヒーマダー!?」
「ソレは特大の死亡フラグだ還って来いカイルー!!?」
「暗幕結界と防音結界用意ー!!」

昼休憩のタイミングを悲劇の偶然にも誤ってしまった人々の魂の叫びが空気を震わせていますが、まさに二人の世界を作っている人たちにそれを感知できるはずもなく。



…なお、ユーノとなのはは本日少しばかり午後の職務に遅刻したそうです。



いいかげん終われ。

なにかあればここにもどうぞー

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author:まる, category:SS, 03:01
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Comment
甘甘ですねぇ、というか武装局員はなのはに聞かれたら死んでますね。まあ、一番可哀想なのは、無限書庫の人達ですが…
アクセル, 2007/11/19 5:46 AM
なのはさんはツンデレではないはずなんだが、デビデレという言葉には妙に説得力が(汗。
これが将来サタデレ(Satan Dere)、プルデレ(Pluto Dere)に成長するわけですね(笑。
そして司書長は受けと思いきや・・・。
三原王二郎, 2007/11/19 9:27 AM
クロノ相手では攻め…同意。まあ「仮に」の話ですよ、「仮に」の。なのはさんはユーノの前では永遠に受けです、ええ。可愛がられるなのはさんっていいものですよ!!
ユーノとなのはさんのいちゃつき、ラブラブなんですけど和みの部分も含まれていて大好き♪ それにしても無限書庫の司書たち、この程度で騒ぐとは修練が足らないです。このくらいの甘さなら楽しんで然るべきデス(笑
ウィル, 2007/11/19 8:02 PM
ああ、必ずや彼女は告白を受け入れてくれる、だから死ぬなカイル!!
・・・司書たちいいなぁ〜局員も楽しそうで。
司書長は正面に抱きつかれても仕事に支障がないんですね?さっすが司書長!そのうちヴィヴィオが背中にですね!?それともフェイトさんかな!?こぉんの司書長め☆
フーキ, 2007/11/20 2:10 AM









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