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あらしのまえに

皆さんから絶えずせっつかれてるw お見合い話をUP。
これでようやく以前某板に載せた分まで再生しますた。
無論今回も追加修正はいちまいかましてあります。

今日はリリマジ3です。というわけで突貫シテキマスNE。
レポは気が向いたら。
サークルさんに差し入れは用意したし、
リアルで古鉄さんチャテイさんコンさんとまたトークしてきますwww


米レス
>フルーツ牛乳さま
いや、別に夕陽をバックに殴りあったり砂浜を走ったりしませんにょ?

拍手レスー
ふと思ったけどしょのさんのユーノは休むどころか逆に精根尽き果てることになりそうだねっ!(byくぅ
それでも○獣なら… ○獣ならなんとかしてくれる 不思議とアイツは周囲をそういう気にさせてくれるヤツさ

つでは今回の主皿

リリカルデイズ
エピソード111
お見合い大作戦! その3


1週間とはたったの168時間でしかない、といったのは何処の偉人だったか?

あれから太陽が顔を覗かせたのがこれで七回目。

すなわち、約束の日。


エリオは、いつになく焦っていた。
キャロも、いつになく落ち着きがなかった。

周囲もそんな二人の様子は判っていた。
訓練漬けの日々に加え保護者のフェイトが昨日から留守にしてるからさすがに大変なのかな、と心配するが、
難しい年頃だから相談されるまで待っていようと決めていた。

「…皆疲れてるみたいだし、今日は午後はフリーにするね」
なのはのその言葉で午前の訓練は締められた。
エリオはその言葉を聞くとすぐに直属の上官へ向き直る。
「シグナム副隊長、外出許可をいただけますか!?」


その後のエリオとキャロの活動は迅速だった。
シャワーを済ませ着替えてすぐにクラナガンの市街地へと駆け出して行った。
…傍目には微笑ましいちびっこカップルに見えているのだが、今の二人にそんな余裕はまったくない。
走る二人の額に浮ぶ汗には、間違いなく焦りという成分が含まれているのだから。


「…市街地にいれば、流石にいきなり砲撃はないよね」
「というか私たち、フェイトさんが”何をやってるか”は知ってるけど”何処でやってるか”は知らない。…だから答えられないのに」
メインストリート沿いのカフェテリアで遅めのランチを取りながら、二人は年齢不相応に大人びたため息を大きく吐き出す。
交わす言葉も不自然なほどに重い。
「ねえエリオくん、どうしてこんなことになっちゃったんだろうね…」
「分らないよ」
まだ十歳の二人に、この話は重荷すぎた。

保護者のフェイトが今日は誰と何をしているかはちゃんと聞いている。
勿論、事が全て終わるまでの口止めもしかりと聞いてる。


けれどこの事態は二人にとって想定外。


その全ての起因は昨日に。
何があったか?


端的に言うならば、

高町なのはが六課の中心で愛を叫んだ、から

自分の中にあるたくさんの”好き”という感情の中に埋もれていたある一つのそれにに、ようやく『LOVE〜ラブ』というルビがふれた記念すべき日になったから。

…その十年越しの想いを抱く相手が自分の親友とまさにたった今お見合いしています、などといったいどんな顔で話せるというのか。
管理局のトップエースに正面から喧嘩を売り付けられる猛者という愚者が、この広い次元世界にどのくらいいると言うのか。
エリオとキャロの脳裏にはある一つの光景が鮮明に浮んだ。

「…ふぇいとちゃん、すこし、あたまひやそうか…」
「いやぁー! やめてなのは!! SLBはもう嫌なのっ!!!!!」


天地がひっくり返っても自分達に出来ないことは、もはや運命クラスの決定事項。
オーバーSの魔導師であるフェイトですら叶わない相手に、Bの自分たちが抗う術などない。
もう濁流の余波で逆立つ波が足元に触れている二人の切ない願いは、今日を無事乗りきること、ただそれだけ…



「…へ? ユーノくん今日お休み?」
先日頼んだ資料請求の現状進展を知るために無限書庫へ通信をつないだはやては、出てきた受付担当司書の言葉に思わず自分の耳を疑った。
相手からは司書長の担当は当人しか報告できないのでまた翌日に問い合わせてくれと言われ、了解と通信を切ったはやては腕を組んで考える。
「…どう考えてもおかしいわ」
ユーノの予定は一月単位で把握してるはやて。
その自分が知らないというほどは余程の急用ということ。

…何故熟知なのかはあえて問うまい、命惜しいし。

「ユーノくん真面目やし、立場が立場やから滅多な事じゃ本局からは出ないし、出るときは前もって準備しとる。でも今回は部下には何も言わず出掛けとる…」
となるとこれはやっぱり何かあるわ、とはやては調査に乗り出す。
…結局のところ彼女も、年頃の娘なのだ。

「…レティ提督もいない?」
手始めに本局に居るユーノに親しい人物の動向から目を向けたはやては、すぐさまグレーゾーンの人物に突き当たる。
「クロノくんは航海中、エイミィさんとアルフにアリサちゃんすずかちゃんは海鳴…」
その後も調査は進むが、しかし決定打にはまだ遠い。
「フェイトちゃんはリンディさんと昨日からお出掛けやし……!!?」
はっ! とそこで何か閃いたはやて、慌てて何かを探し始める。
「内勤の統括はリンディさんや! 幾らなんでも彼女が知らないわけないわ!」
むしろ裏で糸を引いてる側の人間やし、またなんか企んどるんやないか、とリンディの最近の行動を追っていくはやて。

そして、ついにその答えがはやての目の前に現れた!

「な、な、な、なんやコレー!?」
「ど、どうしたのはやてちゃん!?」

真実を目の当たりにしたはやてがあまりの驚愕に思わず絶叫したそのとき、なのはが部隊長室へと入ってきた。

「……」
「…はやてちゃん?」
なのはは問いかけるが、はやては今度はモニターを見詰め押し黙ったまま。
「…ど、どうしたの?」
今度はすぐ傍まで行き、なのははもう一度問いかける。
「…なのはちゃん」
「な、なにかな…(は、はやてちゃんが怖いよ)」
何やら不思議なプレッシャーを放出しているはやて。
その抑揚ない言葉で名前を呼ばれ、思わずなのはの足が一歩下がる。
エースオブエースとまで呼ばれるようになった自分を、身にまとう空気だけで圧倒するはやてにいったい何があったのか。


「…フェイトちゃん、今日の休みの理由、お見合いやって」

「えっ!フェイトちゃんがお見合いっ!?」
予想もしていなかった現実を知らされ、なのははすっとんきょうな声を上げた。

「…でもなんで私たちにはナイショだったのかな? 確かに恥ずかしいとは思うけど、みんなちゃんと応援するのにね」
素直に親友を応援するその姿はまさに友情の証明と言わんりに。

「…なあ、なのはちゃん」しかしはやての態度は先程と変わらず何やら暗い影のようなものが背中に張り付いたまま。
「え?…いったいどうしたのはやてちゃん」
はやても自分とフェイトの親友だ、彼女はよく友達をからかったりはするけど、相手の幸せは素直に祝福出来る人間だ。

その彼女がなんでこんなことになっているのだろう。
それを聞こうとなのはが口を開くより先に、はやてが爆弾の起爆スイッチを入れた。

「そのお見合い相手な、ユーノくんなんよ」

その瞬間、空気が、凍った。

時間すらも凍結する錯覚を魅せるほど、部屋の温度が低下した。


「…ねえ、ちょっと詳しくお話聞かせてくれるかなはやてちゃん」
先程友人を思う優しい花のような笑みを浮かべた少女はもう何処にも居ない。

今ここに居るのは、
次元世界の悪人が皆恐れおののき背を向け逃げ出す管理局の白い悪魔を越えた魔王をも越えた、

冥王である。

「…ぜぇんぶ、今言ったとおりや」
はやてはなのはの目の前に空間モニターを出し、その情報を全て示す。
そんな彼女も、まさに夜天の王の二つ名に相応しいオーラを纏っている。そうまさに夜の色である黒で。


ちなみになのはが自分の想いに気付いた昨日、はやてはしっかりとライバル宣言していた。
端から見ればなのはの気持ちは一目瞭然、知らぬは本人ばかりなり。
其故に抜け駆けは出来ず隠してはいたが、色々と下積みだけはしていたはやてである。

…その翌日に、この有り様だ。

「…フェイトちゃん、私の気持ち判ってるっていつも言ってたよねぇ」
「…前から怪しいとは思うてたけど、このタイミングでの抜け駆けはさすがに予想外やで。しかもいきなりお見合いや」
はやてはゆらりと立ち上がる。
「私今ちょっと急な出張で行く所出来たわ、で、なのはちゃんに随行頼むな」
「うん。随伴するよ」
動かない目で顔が笑うなのは。
直下のロングアーチスタッフに纏めて指示を出し、守護騎手たちにも命を出して後を任せはやてはなのはと六課のオフィスを後にした。
残された人々は二人の纏う気迫の前に声すら出せなかった。
二人の王が廊下を歩くとき、全ての職員は恐怖に震え互いに身を寄せ合ってただ堪えるしかなかった。


「…フェイトちゃんて確かに猫っぽいな、と思ったことは何度もあったんだけどね…」
「…まさか泥棒猫だったとは予想外やったわ」


六課受付の事務職員は、二人がオフィスを出る直前に漏らした言葉を耳にしてしまいそのまま気を失った。


同じ頃。
クラナガンの外れ、綺麗な海と平原が一望出来るホテルの最上階にある高級料亭。

互いにスーツ姿のフェイトとユーノがいた。リンディとレティがその脇に付いている。
借り切った個室で、綺麗なテーブルを挟んで向かい合う。

その距離はいつも言葉を交わすそれと対した違いもないはずなのに、
「……」
お見合いの決意はしたものの、慣れない場所で見慣れない格好のユーノを前にすると、フェイトは上手く言葉を紡げない。
ちらちらとユーノを見ながら何か言いたげな顔をするものの最後まで至らず、軽く頬を染め俯くだけで全てが終わってしまう。
(は、はやく何か言わないと…)
…以前に一度見たはずなのに、スーツ姿のユーノは何とも言葉にし難い力でフェイトの心を乱す。
何故だろう、あのアグスタのときよりもその姿が一段も二段も増して輝いて見えるのは。
そんな思いだけが胸を走りゆき、なおもフェイトの迷走は終わってくれない。
(ど、どうしよう! 思いっきり今ユ−ノに不審に思われてるよねわたしっ!?)
…ユーノにはそんな自分だと思われたくないと思うほど、状況は悪化していく。

「…今日はいい天気ですね」
そんなフェイトの内心を察したのか、先に切り出したのは窓の外へ視線を軽く移したユーノ。
(判ってたつもりだけど、やっぱりフェイトってすごく美人なんだよな…)
彼も彼で見慣れていないフェイトのスーツ姿に感銘してつい黙ってしまったのだが、自分的に今日はフェイトの実習相手という目的でここに来たと思いだし、実践に入った。

軽く、微笑む。
いつもの、自分の、みんなに見せている、その笑顔で。

「あ、はい、そうですね!」
思い出したように返すフェイト。
出会った頃から変わらない穏やかな彼の声で多少は力みが抜けたのか、ようやくユーノを見ることが出来た。
…しかしユーノに全ての意識が向いていて、隣の母が必死に笑いを堪えて居ることにも気付いていない。

「今日は本当に幸せですよ」
「え?」
― 呼吸が、一息遅れる

「こうして貴女とお互いを知る機会を頂けたんですから」
「!?」

― これはただの定例文句、ユーノは場の空気を読んで当たり前のことを言ってるだけ! どう見ても軽い芝居が入ってるじゃない!
執務官として育んだ理性はそう訴えるが、温かみを内包する感情に穏やかに支配された心の耳にそれは届かない。

(ゆ、ユーノってこんなにカッコよかったんだぁ…)
そんな感情が逆に居座る始末。

…結果、料亭にいる間、フェイトの顔から赤みが引くことはなかった。
むしろ時間が過ぎるごとにそれは増していたのかもしれない。赤い血流に何かを合わせて流していた。


確かに魔法資質的にも性格的にも自分から前に出るタイプではないユーノだが喋るという行為は苦手ではなく、
学者としての活動や部下を持つ上司としてのあり方そして他の部署とのやりとり等を経てきた彼は、いつの間にかトーク能力がかなり向上していた。
元より知識も豊富である、そして情報部門に名を連ねるのだから話題も同じだ。
つまり会話は終始ユーノがリードしていた。
けれどフェイトを蔑ろにしたわけではなく、しっかり彼女からも色々と話すように場の舵をとるユーノは完全に"出来た"人物であり、同席していたリンディもレティもユーノへの評価を改めいや更に加算することしか出来なかった。
(この子、いつの間にか凄く立派になってたのね…)
(…これはホントに変わるかもしれないわね)
入局してからずっと地味で目立たぬ作業に従事していたが、決して道を履き違えることなく前と上に進んでいたのだと分ったとき、二人の女性は無意識に背負っていた荷物が少し減ったことを感じていた。


会食はとてもよい雰囲気で進み、次はお決まりの若い二人きりでへとステージはすんなり移行。
二人はホテルを出て近くの海岸へと歩き始めた。

(…さて、そろそろ本題に入れるかな?)
ユーノはずっとそれを忘れてはいなかった。今日のこの裏にあるシタゴコロのことを。
(…あ、本題!)
逆にフェイトは外の空気に触れるまですっかりと忘れていた。
(すっかり忘れてた! うぅ…ユーノにお話しなきゃいけないことあるのに!!)
そして今までとは違った意味で赤くなる。
(どうしてこんな大事なこと忘れてたんだろう私!?)

その意味に気付いたユーノはちょっと微笑み、戸惑うことなくフェイトの手を取る。
「ゆ、ユーノっ!?」
いきなりの事態が飲み込めないフェイトは思わず取り乱す。
「…今日は名目が”お見合い”だからね」
ならこれくらいは大丈夫でしょ、と軽くウインクまでするユーノは非常に落ち着いたものだ。

そして、手は離さない。

「…うん」
昔人見知りしていた時のようなか細い声だったが、フェイトは確かな肯定を返す。
「じゃ、ちょっと海のほうまで行こうか」
「うん」
今度はいつもの調子で返せたことにどこか満足したフェイト。

…だから、繋いだ手をそっと握り返す。

互いに微笑みながら隣り合って歩く姿は、傍目にはどう映るのか…

海は、すぐそこだけど。

その道のりは穏やかに長く暖かい。


続く!


さあ口を開きたいならこれをつかうんだ

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author:まる, category:SS(リリカルデイズ), 00:02
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Comment
マジで吹っ飛ぶ五分前。

初々しく微笑ましい二人に、かき回される周囲の対比。
お見合い系SSはこれだから楽しい。
既に定まったユーノ・スクライアの命運はともかく、お見合い更新嬉しいです。
お疲れ様でしたー!
竹光, 2007/11/11 12:40 AM
さて今回のもまだ復習編ですね。でも所々に付け加えや文字表現の変化がありましたね。さてこの後がまだでしたよね!?さてどんな展開を迎えるのやら?フェイトの命は?ユーノの体はどうなってしまうのか?ある意味戦略的にお見合いをさせたリンディサンやレティサンの命は?<オイ!!楽しみにしています。それでは。
セブン ウィンズ, 2007/11/11 8:46 AM
終始いい雰囲気なお見合いにいつ夜天王と冥王が降臨するか楽しみで仕方がありません。
でも、個人的にユーフェはかーなーり好きなので(2人にとって)ハッピーエンドで終わってほしいものです。
続き楽しみにしています〜。
三原王二郎, 2007/11/11 9:24 PM
男ネタ話
失礼、元ネタ説明が抜けてましたね、先のコメントネタ話の元ネタは内藤泰弘氏のアニメ、ガングレイブのワンシーンです
格好良いよう、ブランドン!!
フルーツ牛乳, 2007/11/11 11:59 PM
今日(もはや先日)は、お疲れ様でした!白木屋のカラオケでは、思ったよりもフィーリングが合ってしまい、驚きが隠せずに居ます 
帰りの電車で言っていたように、自分のサイトの、のりかえ口に追加致しました 
相互乗り入れの確認を、お願いします
くがてる好, 2007/11/12 1:22 AM









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