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『君が歩いたそのアトに』
残骸です。

気になる人だけ先にどうぞ。
 



静寂。

それが何よりも尊いとされる、青空の下。
全てが吹き抜けるように空は何処までも高い。
僅かな喧騒は全て風が打ち払って。

唯一、動き続ける己の小さな足音だけが耳の奥に響く。
誰かによく似合うその青空を思い、タイミングばっちりだなと薄い笑みを浮かべた。 

まるで何かを思い出すように、綺麗で儚くそして優しい。
でも彼は、微笑むことが出来た。
今、確かに。
かつてここを訪れた時には出来なかったことを。

似たようなオブジェクトが足元に広がる、少しだけ開けた空間。
その合間を抜けていく度に胸に浮ぶのは小さな矛盾。
己の生業はある意味でこの静寂を乱す行為になることを、知っているから。

表向き平穏、けれどその内心は茨。短くも長い矛盾すら内包する細道を渡り切って。
やがて彼はたどり着く。
目的の場所へ。

その標に小さく頭を下げると、腰を屈め視線を更に寄せ手にした小さな花束をその前に捧げた。

ふと、そこに刻まれた末尾の数字が飛び込んでくる。
「一年、か」
その数字が意味するものを悟った彼は意識せずに口を滑らしていた。
頭の中は回想へとその機能を移行していたから、気付いていなかった。

ここに来たのは一年ぶりになる。
一年前には考えもしなかった場所へ。

…いや、わかっていた本当は。いつかは誰でもここを訪れることを。
でもそれはまた違う、まだ違うと信じていたかったから。

淡い想いは散華し、時は容赦なく人の背中を後押しする。
無情なほどさっぱりと、そして呆れるほど平等に。

幼い頃から彼は優秀だった。
そのまま己を高め進んでいった彼は、博識で理知的で誰もに頼られていたひとかどの人物へと成長していた。
それでも感情は理屈で押し留められない。
空白で彩られた一年はまさに感情が顕現させた淡く儚げに揺らしたゆりかごの時間。

「やっと、前に進めるよ」
回想という名前を持つ瞑想が戸惑いの霧に包まれ迷走する前に目を開けたユーノは、刻まれた文字に声をかけた。

声は文字をなぞる。

文字が綴るは名前。

―かつて、ユーノ・スクライアが愛した女性の―






**************************************************************

…え、これはなにかって?

ユーなの同盟の一周年記念に出そうとしたSSの残骸ですwww
なのはと交際を始めたユーノがかつての恋人の墓参りをするとかいうとんでもなネタを本気で書いてましたw
この後なのはさんがやってきて…と続く予定だったんですが、ちょっと重く&長くなりそうになってしまいw
流石にアニバーサリー向けじゃねえよなってことでお蔵入りに。

author:まる, category:SSネタ, 01:11
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