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『儚くも永久のハナシ』
 

ここに新作のSSを載せるのは何ヶ月ぶりなんだ…Orz

しかも内容はぶっちゃけジムカスタムのようなもの(注:ガンオタ用のスラングw

以前思いついてネタ帳にストックしていたものを眺めていたら急に電波が落ちてきたので書き上げてみた。

…一体俺は何がしたかったのかね?(それを人に聞くのかw


ん、タイトル?
このSS書くときずっと002ndのOP「儚くも永久のカナシ」を聞いていたから。
それ以上の意味はない…と思う。



さあ問題のSSはこの先だ!


それは何処にでもある居酒屋の一角。

「いい加減、男の子欲しいんだ。川原の土手でキャッチボールとかやりたいんだよ」
「…おい、そこの酔っぱらいフェレット。それは俺に対する当て付けか?」
二人の男が酒を口に運びながら他愛のない話を交わしていた。
家族の話題。

「いや、子育てという観点で見たら君は反面だしね」
「ははは、なんだお前もう泥酔か。俺は親切だからな、今すぐクール宅急便で家まで送ってやってもいいぞ?」
互いの笑顔に付随する言葉はどちらも一撃必殺の刃のような鋭さを隠そうともしない。
「嫌だねえ、腕力でしか物事解決出来ないなんて。そんなんだからあの二人にも呆れられてるんじゃないの?」
「うぐっ…」
全身を黒メインでコーディネイトしていた男-クロノ-は、
淡い緑系とベージュ系のフォーマルな格好で長いハニーブロンドを緑のリボンで束ねた中性的な顔立ちの青年-ユーノ-に、
痛いところを付かれたのか思わず口ごもる。

「というかエイミィさんやアルフに任せっきりだからいけないんじゃないか」
「くっ、そこは否定出来ん。…しかしな、仕事を持ち出すなら君だってそうそう変わらないはずだが」
やられっぱなしは趣味じゃない、なんとか反撃しようと試みるクロノだった。
だが…
「ん、そりゃサボったわけじゃないけど、ちゃんとやりくりしただけさ。…幼い時の孤独ほどキツいものはそうそうないからね。小さな時にこそちゃんと愛情注がないと」
「…耳が痛いな」
しかし今回は相手が上手だったようだ。実体験込みの正論は何よりも御旗となる。
二の句が継げないクロノ、苦味を隠し切れないことを自覚しつつもきっとツンデレの色を滲ませた白旗を揚げた。

「いや、まだ君ら全然いけるじゃんか。なら挽回しろよ提督」
「っ!?いつもいつも一言余計だぞお前はっ!」
もう30を超えたというのに未だこの手の言葉には慣れていないのか、露骨に大きなリアクション。
「さっきより赤い顔で言っても説得力ないよー」
酒と長い付き合いという関係は混ざると無礼講になる。
年齢差も立場も関係が霧散、それがオトコ同士の大人の時間。友情というスパイスがふんだんに使われた一品。
普段のユーノからすればまったく想像も出来ないフランクな態度。
何時ものクロノからは予想も出来ない感情的な態度。
まるで裏と表をひっくり返したかのような二人。そんな姿はとてもレア・ケース。
一体どれだけの人がこの光景を目にすることが出来るのか、実に興味は尽きない。

「これは酒だ!」
「君はそんなに弱くないだろうに」
どうして単調極まりないクロノの言葉は、いつもに増してよく回る舌とそれを受けさらに回転を増したかのよう頭を持つ今のユーノの前には暖簾に腕押し糠に釘。
歯が立たない。
「口ばかり達者になって…学者ってのは皆こんななのか?」
「偏見と差別反対ー」
悔し紛れの呟きすら軽くあしらわれ、にっちもさっちもどっちにも進めない。進退窮まりの極み。
「…まあ俺は年上だ、ここは引いてやる。感謝しろよ」
「わかった、二時間くらいでいい?」
「おまっ!?」
まさかの完封コースにご案内され、赤い顔に微かな青が降りてくる。
「突発の大量依頼辞めたら特大の感謝するけど?」
チートコマンドを入力されたような無敵の壁を持ってクロノの前に立ちはだかるユーノ。
その眼光は鋭いけど、どこかに子どもっぽい無邪気さが見え隠れしている。どうしても憎めないタイプの笑顔だ。
「…まあいい。この話はここまでだ」
「?」
残る気力を振り絞ってクロノは話題の転換を図る。対してユーノは綺麗な疑問符を浮かべた。
「しかしだ、お前の所な」
「?」
クロノが言いたいことがまったく判らないユーノ、持ち前の好奇心に繋がる導火線の先に線香花火を差し出された気分で手にしたグラスを傾け耳も傾ける。
「親子仲がよいのはもちろん良いことだ。…しかしだな」
「????」
どうして良い事にしかし付けが来るのだ? ユーノの脳内で今度は可愛い小動物がきゅう?と頭を傾げた。


…しかし水橋ヴォイスの可愛さは異常である。

 

同じ頃、別の飲み屋。…というよりは若い女性向けの小奇麗なバー。
そのカウンター席に二人の美女が居た。
加えて言うならどちらもこのミッドでは有名人であるからそのことに気付く客も少なくはなく、それなりに注目を集めている。
けれど当の本人たちはそんなことを意識もしていない。そもそもに目立つという行為を好まない…色々気付いてもいない。
綺麗な色をしたカクテルのグラスを片手に、二人は長年の付き合いを感じさせる態度と会話を続けていた。
最初は他愛のない話題やら近況やらだったのだが…
「あのね、うちの娘たちってみんな、ちょっとユーノくんにベッタリ過ぎだと思うの」
それは溜まった不満が言わせたのか酒が言わせたのか。本人含め誰にも判らない謎。
心なしかグラスを握っているその手に力が入ったように、傍目には見えたという。
彼女は時空管理局戦技教導隊所属、エースオブエースの異名を持つ女性。
畏怖すら感じさせるその経歴や二つ名や肩書きとはかけ離れたような、異性の目を奪う魅力的なその容姿。
が、親愛なる家族ー夫と娘ーの話題を振るにしてはやけに気合と不満を見せるその調子に疑問を感じた者は多かった。
既知と未知が交じり合って生み出される調べは、あまりにも魅力的で不鮮明すぎたのだろう。
「…ねえなのは、それはキャロに先越された上に未だに独りな私に対する挑戦状のつもり?」
流れるように腰まで美しく伸びる金髪を持つ女性はそれを聞き、その真紅の瞳で彼女と自分の左手に視線を這わせ小さくため息を付いてから聞き返した。
その声色、とても複雑な感情が入り混じっているのは一目瞭然。
「ぶっちゃけたらみんなファザコンなの。それは色々不味いの。うん確かにユーノくんはとっても素敵だけど、もう私の旦那さまなの。娘にだって譲るつもりなんか頭からこれっぽっちもありません!」
友の声に耳を貸さず、彼女は勢いよく言葉を本音を捲し立てる。その流れはまるで彼女が得意とする大火力砲撃魔法のようだ。
「…私の話聞いてるー? なのはー、お話聞いてー」
十年来の親友の意外な側面に少し驚きながらもそれを隠し、女性は言葉を続ける。目の前で饒舌に語る彼女の口癖を借りて。
「確かに教導では泊まりもあって家を開けることはあるけど、それは書庫に泊まることがあるユーノくんだって条件同じはずなのに、どうしてなのかなぁ?」
彼女は身に纏うバリアも高い出力を誇る。遠慮がちに紡がれた言葉では少しも届かなかったようだ。
怒涛はまだ衰えず進む。
「それはなのはの娘だから、好みもなのはに似たんじゃないの?」
執務官試験に二度落ちても諦めずその栄光を掴んだその忍耐力は健在だった。まだ喰らい付こうと諦めずに言葉を投げる。
「そんなところまでは似なくてもいいのー!」
「…今日誘うんじゃなかったのかなぁ?」
今日の彼女はまるで駄々っ子である。自身の小さな不幸を嘆いて、手元のグラスを空にした女性はバーテンに次の注文をした。
アルコールがだいぶ強い酒を。
「もういいや、今日はちょっと呑んじゃおう」
隣でなお愚痴のようなものをアクセルシューターのごとく量産している彼女の相手を諦め、今は酒と遊ぶことにしたようだ。


『はい、こんばんわ。ユーノさん』
「アイナさん?」
自宅に帰宅する旨を伝えようとコールを入れたユーノに返礼したのは、昔からよく彼らが世話になっていたホームキーパー・アイナ。
『なのはさんはフェイトさんからお誘いがあってちょっとお出かけしてます。だから私が』
「あ、そうなんですか。すいませんお手数かけてしまって」
やんちゃざかりとも言うべき年齢の子どもが居る家庭。それ故に手間がかかることも多い。
先ほどのクロノへの態度はどこへやら何時ものように丁寧な対応だが、謝罪が先に出るのも変わっていない。
「いえいえ。あと、酔い覚ましになるものは用意しておきますね」
「ありがとうございます」
今度は素直に礼が言えたユーノ。
通話を切った後、夜空を見上げてみた。
ミッドの夜空が、何時もより綺麗に見えたのは気のせいだろうか?
そんなことを思いながら眼鏡を外してみたりもするのだった。


帰宅し、アイナと少し話をしたユーノ。
彼が帰宅したことで今日の役割を終えたアイナはスクライア家を後にした。

「……」
既に夢の中にいるだろう娘たちを起こさぬよう、声と足音を潜め自身の寝室へと向かう。
「ーー」
そしてそこで困ったような笑顔が溢れてしまうのを押し留めるのに苦労するのだった。
5つの次女と3つの三女はまだしも、11になるはずの長女までが根本的に同じことをしているのだから。
父親のベッドで可愛い寝息を立てている姉妹、娘たちの姿。
お気に入りになっているフェレットの抱き枕をきゅっと抱きしめ、互いに寄り添うように眠っている。
それが彼の眼前に広がる光景。
幸福の証。

「…客間に布団を敷こう」
夫婦用のダブルベッドだから子ども三人は余裕だが、そこに大人が加わるのは正直厳しい。
ただでさえ娘に甘いユーノが(本人は断固として認めていないが)睡眠の邪魔をするような真似をするはずもなく。
ちょうど二人分の布団を敷き終わったところでなのはが帰ってきた。
「ゆーのくーん!」
「ちょっ、なのは!?」
そのまま布団へだいぶ。
「今はわたしがひとりじめなの〜♪」
酒の力が内心を解放させているのか、なのはの顔は何時もに増して魅力的。
そして妻にも甘いユーノがそれを拒めるはずもなく。
「まったく…」
「っん…」
それ以上の危険な言葉が出る前にと、ユーノは強制的にその言葉を封じ込めた。
繋がった部分から感じた微かなアルコールはどんな美酒よりも心を酔わせる溺れさせる。
和風に作られた客間に防音結界が張られたのは、それからすぐのこと。




そして翌日、
長女「ユーノパパ〜」(ぎゅう)
次女「おとうさん」(ぎゅ)
三女「ぱぱー」(きゅっ)
「にゃはは、ユーノパパは今日もモテモテだねぇ」(べったり)
「あはは」
娘と妻に囲まれて休日を過ごすユーノの姿があった。
(でもやっぱり、男の子は欲しいよなぁ)
けれどもやはり、その思いだけは諦めがつかないようだ。
それが男親のジレンマというやつなのかもしれない。






                                         (…FURIDASINIMODORU?)





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author:まる, category:SS, 00:07
comments(4), trackbacks(0), pookmark
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Comment

まる様の問いに自分はこう答えようと思う。ww
そのタイトルが00のOPならば。
それに習い?。
『未来と言う明日の空を見上げる。今日の幸福』

何てのはどうでしょう?ww
遅れましたが、夢想うオフ会お疲れ様でした!!
フルーツ牛乳, 2008/10/27 2:45 AM
振り出しに戻って無限ループですね。わかります。
フェイトさんに幸あれ。
フーキ, 2008/10/29 7:46 AM
オフ会はお疲れ様でした。

特徴が無いのが特徴のジム・カスタム…

無限ループはネタがキツくなるので、あまり書きませんが、かなりいけますね。
アクセル, 2008/10/29 6:42 PM
一言言っとくなら、クロノの一人称は俺じゃなくて僕ですよ?
ケル, 2009/09/09 10:34 AM









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