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つなぎ
チャットしてたら予定が大幅に狂ったダメニンゲン、惨状

いや、まだだ、まだ終わらんよ!

まだ毎日更新するんだい!

というわけで旧作UP ただしほぼそのまま

中身はちときついんで注意
…一応ユー×フェイ(ただしセミリアル風味のため注意

nice boat の三歩手前…?
書いたときはまさかその後あんなものが出るとは思わなかったからw

「なんでっ!?」
悪魔が、泣いていた。
「どうしてっ!?」
悪魔の慟哭が雨天の空を引き裂いていく。
「……」
しかし、相手は沈黙を返すだけ。
けれどその深紅の瞳は決して叫ぶ白い衣服の女性から離れることはなくて。
「ねえ!答えて!?」
彼女を知るものからすればそれは信じられない光景。声を荒げ、力の限りの声量で悲鳴のような叫びを続ける姿は。
その頬を伝う滴は雨かそれとも…

「フェイトちゃんっ!!」
雨に濡れ、親友の名を叫ぶその背中は、とても小さく悲しげ。

「…なのは」
フェイトはここに来てようやく口を開いた。
ただ、親友の名を短く呟くように。
その瞳は変わらずなのはに向けられている。
「どうして!?」
なのはの雨の叫びは続く。
「…答え、分かってるんでしょ?」
自分でも感情の削げ落ちた声だと分かるが、今だけは止められない。
そう思ってフェイトは静かに告げた。
「知ってるのに!!」
「…」
フェイトは目だけで同意を示す。静かに、そして深く。
「私の気持ち知ってるのに!!」
なのはの叫びはさらに荒れていく。
渦巻く感情が魔力を呼び、桜色の風が荒れて雨を乱す。
乱すのはそう、己の心も一緒に。

けれどフェイトは、変わらない。
判っているから、変わらない。
必要がないから…いや、必要だから、変わらない。

「私がユーノくんのこと好きだって知ってるのにどうしてっ!!!?」

溢れ出た感情は涙に変わる。
雨をおしのけ空を割いて溢れ出した涙は止まることなく流れ続けた。


爆発したなのはを見ても、フェイトは揺るがなかった。
十年来の親友が初めて見せる大粒で哀色の涙を目の当たりにしても。
それだけの決意が、胸にあるから。

「…なのはの『好き』は、友達としての『好き』なんだよね?」
「っ!?」
予想もしなかったフェイトの言葉に、びくりとなのはは体を小さく振るわせた。
「でもね、なのは」
その震えの意味に気付いても、今は見ない。
だからフェイトは続ける。
「私の『好き』はね、友達としてじゃなくて、世界で一番大切でずっと側に居たい人にあげる『好き』なんだ」

― 愛してる、って言うんだよ −

「!!!?」
フェイトの言葉が耳にとどいたなのはに浮かぶ憔悴と動揺。
「わ…わ」
「全部聞いたんだ、ユーノに」
それでも絞り出すなのはの声をかき消すように、フェイトは語り続ける。
「ユーノの告白に『大好きだよ、大切な友達だから』って答えたんだもんね」
「っ!?」
なのはが、止まる。
驚愕に目を見開いたまま。

「私もね、最初は大切な友達だった」
フェイトの独白は続く。
「でもね、会って色々話をしていくうちに、それが段々と変わっていったんだ」
話すって不思議だよね、とフェイトはなのはに告げる。

まだ、なのはは動けない。

「気が付いたら会えないと寂しくなって、声が聞きたくなって…他の女の人と仲良くしてる姿を見ているのが苦しくなって…ずっと側に居たくて」
…なのはには、そのフェイトの言葉が全て理解できた。何故なら自分も同じ想いを抱いていたのだから。

…いるのだから。
だから…涙が止まらない。

「もう気持ちが抑えられなくなって、告白したんだ」

…その先は言われなくても知っている。
だから耳を塞ぎたかった。
けれどなのはの両手は動いてくれない。

「ユーノは応えてくれたよ、『僕もフェイトが好きだ。愛してる』って」

一番聞きたかった言葉がもう手の届かない場所へいってしまった現実が、胸に突き刺さる。
なのはの膝が崩れる。

「私の、ううん、私達の気持ちに嘘はないから」

だから最後まで、言わないと。
胸中にはその思いに満ちている。
なのはは友達だから。
私にとっても、ユーノにとっても大事な友達だから。
たとえ今、それがどんな意味を持つと判っていても、告げなければいけない。
見るのは未来だから。


「――」



フェイトが去り、一人になったなのはの慟哭が、今も雨の中を走り続ける。
いつまでも。
いつまでも…


リリカルデイズ
エピローグ20
もしも時間が戻るなら
author:まる, category:SS(リリカルデイズ), 02:34
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