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今日の一言
一本釣ってカミーユだったんだねぇ…


古鉄さんのネタ板に投下しようと書いていて、忙しく放置していたらいつの間にか自分のブログが出来ていたので、こっちに。

短編の新作は久しぶりだ…でも前後編ですOrz

今の新作(連載)はガチであの路線ですw

でも短編はお気楽なノリでいきますねーw

リリカルデイズ

エピソード???
夢見れば夢も…じゃない? 前編

どうぞー





「今頃、六課では卒業式やってる頃だね…」
「ふぅん」
久しぶりに無限書庫に訪れたアルフはどこか感慨深く告げるが、ユーノの返答は”素っ気無い”そのものだった。
というかアルフの方を見てもいない。報告書を上げることに専念しているのか、ひたすら無心にキーボードを叩き続ける音だけが司書長室に響く。
「何にさその態度」
アルフは基本的に堪忍袋の緒は丈夫ではない。かつ信頼している相手にこんな態度を取られれば堪えるのは難しい。
「いや、午前中にこの書類上げないといけないんだ」
今日は午後から半休取って外出だから、とこれまた連絡事項だけ告げるユーノは、やはりアルフのことなど見ても居ない。
「ちょ、聞いてないよ」
アルフがここを訪れたのは、フェイトから連絡を受けたからである。ユーノにしばらく書庫に居て欲しいから見ておいてくれ、と。
慌ててそのことをユーノにアルフは告げたのだが…
「ソレこそ知らないよ。僕にだって予定はあるんだ。大体昔馴染みだからってそうそう優遇ばっかりは出来ないよ。本来ならちゃんとアポとって貰わないと対面上問題なんだ」
ユーノの言い分はこの場において全て正しい。
長であるユーノは一部門のTOPなのだ、彼の動きが書庫全体に関わってくるとなれば迂闊な時間の使い方はNG以外の何者でもない。
昔馴染みがいきなり訪れて時間よこせというのがいつもまかりとおるのは、組織としてみればマイナス以外の何者でもない。
トップがそんなことばかりしていては部下に示しがつかない。
もう何年も司書長として部下を率いる身であるユーノとしては、この不意の来客ほど正直歓迎できないものは無い。昔馴染みだけに不躾に突っ返すわけにも行かないからだ。
「そんな言い方ないじゃないか! なのはとフェイトからの伝言なんだよ!」
「…だから?」
「!?」
静かに切り返す、感情が乏しい目をしたユーノに、アルフの腰が若干引いた。
「僕の時間をどう使おうと僕の自由だ。昔馴染みだからって拘束されるいわれはないよ」
書類を仕上げ送信したユーノは立ち上がる。
「…こんなナリしてるけどね、僕は健全な男なんだよ」
「な、なにを今更…」
ユーノの発言の意図が掴めず、アルフは困惑するばかり。
「他の人の考えはそれぞれだから、僕がとやかくいうことは無い。だから僕のことだけ言わせてもらう」
そういいながらもユーノはゆっくりと出口へ向かって歩き出す。
何故かアルフはソレを止めることが出来ない。声を出すことも出来ずに少しづつ遠ざかるその背中を見つめるだけだ。

「僕はね、同性愛に興味は無いし、同性愛者に特別な好意なんて持たないよ」
「!?」
「すまないけど、これからデートなんで失礼するよ」
「!!?」
アルフが息を呑むと同時に、ユーノの姿はドアの向こうに消えた。

…その後アルフが意識を取り戻すまでには数分の時間が要された。それから念話で地上の二人に連絡が届くまではさらに数分の時間が掛かる。

ユーノはその頃既に本局を出た後だった。
クラナガンの雑踏を歩きながら、ユーノは空を見上げてそっと呟く。
「…これが一番望まれる展開なら、それでいいじゃないか…」
あの二人がそれで幸せなら何も問題は無い、むしろそれは自分が望むところだ。ユーノは正直にそう思う。
それぞれの好意の矢印が最も適切なところに向く、まさに理想といって差し支えない。
「話だってまた別の機会に聞けるよね」
なのはだってフェイトだってもう何年も管理局、大人の世界で過ごしているのだ。お互いの都合が合わないことなど今まで何度でもあった。
それならまた機会を改めて話してくれるだろう。少なくとも二人は自分のことを今でも”大事な友達”として認めてくれているのだから。
「それじゃ、今度は僕もちゃんと話しないとな」
管理局を出てから初めて笑みがユーノの顔に溢れた。



それから数時間が経過しただろうか…
六課の解散式を終えたなのはは、クラナガンの市街地を走り回っていた。
「ユーノくん…」
一人の男性を探して。
自分にとって彼がどんな人間はか周りの誰もがしっている。
彼は同僚で、昔馴染みで、大事な友人で、そして…

―けれど最後の部分は現実に叶うことなくことなく、今まさに霧散しようとしていた。

最近人気のデートスポットとして名高い公園。

愛を語らう多くの恋人たちで溢れる中でーー

「「!!??」」

なのはは、見た。


見知らぬ女性と熱い抱擁と口付けを交わす、ユーノの姿を。




膝から、その場に崩れ落ちる、大空のエース。
力なく作られたその拳に、悲しみの雫がひとつ、…またひとつ。

「…どうして」
それは、どこに向けられた言葉だろう、切ない吐息に交えて吐き出された震える短い言葉は。

――どうして、そんな風に思ったのだろう。
自問自答。
――ユーノくんは優しいから、ずっと待っててくれるに違いない、だなんて。
相手を知ってるから、それゆえに気付かなかった刃の意味。ソレは諸刃。
――私は、何も判ってなかったんだね…
自分の思い込みで、相手をきっと、ずっと傷つけていたことを今ようやく知った。 …だからこの痛みはきっとその反動であり代償。

もう、届かない
もう、戻れない

望んだ未来は、もう、見えない…

胸にぽっかりと空いた大穴を、冷たい風が通り過ぎていく。

−あの優しい瞳と笑顔は、もう自分には戻ってこない−
−飛ぶ背中を支えてくれた温もりは、もうどこにもない−

「…私、もう飛べないよ…」

最後に彼の名を呟いた後、なのはの意識はそこで途切れた…














「――って夢を見たんだけど」
「はぁ」
唐突にそう切り出すフェイトに、ユーノは間抜けに答えるようなことしか出来ない。

「なのはを泣かせたら許さないよ?」
「…いや、それは今の君に言える言葉じゃないよね?」
片手で頭を抱えるユーノ。 そう、今のフェイトの言葉には説得力がまるで無いのだから。

今、ユーノは何も身に着けていない。所謂ところの生まれたままの姿というやつだ。
…そしてそれは、隣にいるフェイトにも当てはまる。

で、同じベッドで朝を迎えているのだ。
…ナニがあった、などと聞くのが野暮だろう。

ユーノは二重の意味で痛みを覚える頭を無理やり回転させた。
昨晩フェイトに呑みに誘われ(無理やりつき合わされ)たのは覚えてる。
酒が入ったフェイトは普段のストレスのせいもあるのかかなり饒舌で、カラミ酒かと思いきや泣き上戸になったりと、その仕事っぷりに負けず劣らず忙しかったことも覚えている。
出身と仕事柄酒には弱くないユーノだったが、こちらも日ごろの疲れのためか結構回っていたのかもしれない。
それにフェイトは昔馴染みの友人だ、別に気を張る相手ではないとガードが甘かったのもまずかったのかもしれない。

そして突き当たる、飲み屋を出た後の記憶がまるでないことに。

「おい」
その突っ込みはもちろん自分自身に。
…その自分を昨晩誰に突っ込んだかとかは今は関係がないのでおいておく。

横目でちらりとフェイトを見てさらに頭痛の種が飛び込んでくる。
白いシーツに残る赤い染みが意味することなんか早々ない。というかフェイトは昨晩はどこもケガなんてしていなかった。

「…なんでそんなに落ち着いているのさ?」
まるで動揺する様子を微塵も感じさせない隣の相手に、少しだけ棘の篭った言葉が飛び出す。

「え? だって私もヴィヴィオのママだし」
「だからってそれとこれとは関係ないよねっ!? というか僕はパパって呼ばれてるけど実際は関係はないから!」

よりによって初回限定のおまけサービス?込みでその態度はないだろうと。
ユーノが声を荒げるのも無理はない。

「だって…」
「?」
ここでフェイトが初めて言葉を濁した。

「…初めての相手はね、ユーノがよかったんだもん」
「んなぁ!?」

ーソレはクロノにいうべきなんじゃないの? その方が喜ぶ人が多いってなにを考えてるんだ僕は!?

なんて思いがマルチタスクの隅の隅で一人ボケ突っ込みとなって浮き出るくらい、ユーノはその言葉に圧倒された。

「本当はそのままこのままごーるでもいいんだよ?」
純粋な好意の笑顔が、何故か痛い。 ユーノはそう感じることしか出来ない。

「…でもね、ぜんぶゆーのがいけないんだよ?」
「なんでさ?」

「だって、優しすぎるんだもん…」
「ん!?」
ユーノの反論はフェイトの唇で止められる。





「――っていう夢を見たんだけどね」
「なんでやねん」
いつもと変わらない笑顔でそんなことを賜ってくれる目の前の人物に、ユーノは友人の言葉を借りて切り替えした。
(―なるほど)
そしてまったく関係ないことに納得していた。
(…絶対に言わないけど。こんなことを他でもやってたらそりゃ『悪魔』とか『魔王』とか言われるよ)
目の笑っていない笑顔ほど恐いものはない。今でもまだ天真爛漫の言葉が似合う彼女だけに、その威力は通常の五倍くらいはエネルギーゲインがありそうだ。

「浮気なんてしてないよね?」
「僕は出会ったときからなのは一筋だけど?」
友人から恋人へ、そして今は夫婦ー家族ーとなった愛しき人へ、嘘偽りのない想いを送るユーノ。
「でも…」
なのはは不安そうに言葉を濁す。
「だって今私こうだから…その、相手とか出来ないし…」
大きくなった自分のおなかをそっと抱えるなのは。もうそろそろ八ヶ月になるだろうか。
…世の中には妊婦プ○イなるものがあることはもちろんユーノも知っている。だが彼にはそんな趣味はない。
まあ○でも○でも○○でも、やり方は色々あると思うのだが野暮な突っ込みはこの際ナシの方向で。
(…ユーノくんは今でも女の子にすごく人気あるし…)
なのはの悩みはそう簡単にはなくならないようだ。
なのはと結婚し、ヴィヴィオを養子に迎え、もうすぐ第二子の実子も誕生するというこの状況でも、ユーノの女性人気は何故か衰えることがないのだ。
そして基本的にユーノは分け隔てなく優しさを振りまけるタイプなのだ、不安が無いほうがおかしいだろう。

「というか、そこで出てくるのがなんでフェイトなの?」
「そんなの私にだってわからないよ…」
確かに距離的なものを見れば、ユーノと仲のよい異性としてはフェイトやはやてがすぐに浮ぶのは間違ってないのだが。
「でもこの間フェイトちゃんとお酒呑んだっていってたよね?」
「それだけで? その前にははやてに無理やり連れてかれたこともあったけど」
フェイトとはやてでは何が違うのか、ユーノは本気で頭を悩ませた。
「…あ、そういえばこないだはヴァイス陸曹と一緒に呑んでたよね?」
「…ヴァイスさんはそんなに信用がありませんか?」
年下からは兄貴と慕われること間違いない、それなりによい顔立ちをした気兼ねない性格の青年の姿を思い浮かべるユーノ。
「彼の三股疑惑はまだ消えてないんだよ?」
「…そうですか」
何故か知り合いの間では女性にだらしがない男の代名詞になってしまっている彼に、同じ男として同情するしかないユーノだった。
(でも、三股で収まればいいんだけどな)
何気にひどいことを考えていたりするのは秘密だ。 …あながち間違ってもいないし。

(…まあ問題は色々となくはないけど、今はなのはを納得させるのが第一だよね)
処理の順位をまとめ終えて、ユーノは行動に移る。

「なのは」
いつものように、最愛の彼女の名前を呼んで。
「なに、ゆーのくうむぅ!!」
そのまま、なのはの唇を奪う。
もう一人ではない体を片手で優しく抱き寄せ、残る片手は二人の愛の結晶が宿る世界のすぐ傍にそっと添える。
瑞々しい唇をしばし味わってから離して、また告げる。
「不安にさせてゴメンね。少しでもそれが無くなるようにするから」
答えを聞かずにそのまま口付けを再開する。
愛するユーノとのキスをなのはが拒むはずもなく、そのままお互いの舌と想いを絡ませあう濃厚なソレへと変わっていく。

続く
author:まる, category:SS(リリカルデイズ), 02:30
comments(4), trackbacks(0), pookmark
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Comment
今回のは『夢』ネタまだ前編だから後編でどんなどんでん返しが待ち受けているのか?実は之は幼馴染三人の『夢』がロストロギアの影響で夢が融合してしまったぽいですね。さてどうなっていくか?お見合いネタと共に楽しみにしています。では。
セブン ウインズ, 2007/10/30 6:44 PM
ども、ブログの方では初めましての流たつーまです。
今回の短編読ませてもらいました。
夢オチ二段重ねは予想外でした。
フェイトとイタしたのも夢オチと知ったときは、思わず叫んでしまいました。
現実はなのはと結婚し、しかも妊娠八ヶ月……。
後編がどんな展開になるのか気になります。
後ヴァイスの三股疑惑も。(待)
シグナムとティアナは当然として三人目は……。
大穴狙いでスバルに3万リリカルで。(爆)

ではこの辺で、これからも頑張ってください。
流たつーま, 2007/10/30 10:04 PM
多分、最後のなのは妊娠の場面も夢なんでしょうねw 最終的にはどんなオチになるのか楽しみです。
後、流たつーまさん、三人目はアルトじゃないですか?
のらり, 2007/10/31 10:29 AM
ユーノ君は最高五股はイケます(ぉぃ
TETSU, 2009/06/17 2:17 AM









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