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『その後のフェイトさん』
一応前回の『やりたいことやったもん勝ち青春なら?』 の続編っぽいもの。

何を思って書いたかは作者本人もおそらくわかっていませんw

下からどぞー


「ねえ、なんで私はこんなことさせられてるのかな?」
ここは月村邸の庭。
慣れ親しんだ風景の中で何故か正座を強要させられたフェイトは、
これまた何故か自分を威圧的な目付きで見下ろすはやてとアリサに問い掛ける。
訪問した途端に有無を言わさずだったので、つまりは慣れていないこの姿勢はある意味拷問に等しい。
実際に足が痺れと痛みを訴えている。

「自分の胸に手あてて聞いてみい」
どことなく胸にアクセントと刺があるようなはやての言葉を受け、素直に手を左胸に当てながらフェイトは最近の記憶を辿っていくのだが…ちっとも心当たりがない。
昨日まではクラウディアでの職務ではやてたちとは会ってないし、
その前は…なのはとヴィヴィオと、そしてユーノと一緒だった。

というかはやてたちと最後に会ったのは披露宴の時になる。
もちろんそこでも何かした覚えはない。

「ごめん、やっぱりわからない」
「むきー! なにそれ勝ち組の余裕!? だいたいアンタは滑り込みのタナボタじゃないの!!」
「あ、アリサぁ? や、やめて」
素直に胸中を明かしたはずのフェイトだが、その返礼は襟を掴み激しく前後上下にシェイクするアリサ。
いきなりの攻撃に抗う術のないフェイトはそんな彼女の怒りのなすがままに蹂躙されるだけだった。

「まあまあ二人とも、その辺にしておこうよ」
すずかの仲裁が入り、フェイトはようやく正座とシェイクから解放された。

「なんなの一体…?」
しかし未だに話の流れが分かっていないフェイトには困惑がまだ残っている。
(…というか、早く帰りたいんだけどな)
もとい、困惑よりも帰宅願望の方が強いようだ。
確かに1ヶ月の航海任務の後なら我が家は恋しいだろう。
(なのはは教導で後三日は帰ってこないし、ヴィヴィオは週末だし、でも今日はユーノが定時に上がるっていってくれたし)

(今日はユーノと二人っきりなんだから…いっぱい甘えよう////)


…新妻なフェイトさんの思考はそこに帰結の模様。


「わかってるんやないかっ!!」
何やら考えこんでいたフェイトの顔がだらしなく緩むのを見たはやては、その内容を察して叫ぶ。

「え、ユーノがどうかしたの?」
「「どうかした、じゃない!!」」
アリサとはやての声が綺麗にユニゾンしてフェイトの耳に響く。
というか鼓膜に直撃コース。
頭に強く届き過ぎてフェイトさん、ダメージ入ります。
だからちょっと、涙目。
(…後で、全部ユーノに慰めてもらおう)
そして、とどのつまりは逆効果。


「なのはなら諦めもつくのに、なんでフェイトはちゃっかり美味しいとこにいんのよ!? それだから気持ちにケリがつけらんなくなったじゃない!!」
「え、え? だって私は自分の気持ちに素直に従っただけだよ?」

打ち明けたのはフェイトだが、受け入れたのはなのはであり、そしてユーノだ。
何よりまだ完全に決着がつく前の行動、そこまで非難される覚えは彼女にはないだろう。

「確かにユーノくんは優しいしイケメンやし高収入高学歴といいとこどりや! でも選択肢は他にだってあるやんか!」

「…他、の?」
そう言われてフェイトはまず知り合いの男性を片っ端から思い浮かべてみたが…
…既婚やらお子さまやら恋人持ちかしかいない。

「…いない、と思う」
「むがー!なんやそれ! あんだけ熱い視線もらってたフェイトちゃんのセリフやないで!!」
「そ、そうなの!? でもそれならはやてもいっしょでしょ?」
自分への注目は執務官としてのものだとずっと思っていたフェイトに、はやての言葉はすぐにピンと来なかった。
加えてユーノが言うには、自分はなのはにべったりな同性愛者という疑惑もそれなりに浸透していたらしいのだ。

選択肢はつまるところ限られていたという話になる。
「それにこの間の話を聞いたら、アリサも他の選択肢があることになるし」

そう言いながらもフェイトは思う。
自分にとって、ユーノに代わる相手などいないと。
これは惚れた弱みという奴だろうか、彼にある欠点すら愛しく感じているのだから。
むしろ互いに支えて支えられる関係が、この上ない至福を連れてくるのだ。

だからこそ最後まで諦めずに走った。
母も姉も、そしてあの兄までも背中を押してくれたから、なおさら投げ出すわけにはいかなかった。
そして、今がある。


「そ、それはそうだけど…」
アリサはすぐに反論出来る言葉が見付からず口ごもる。
「うーん、なのはちゃんとフェイトちゃんにはやっぱりちょっとかなわないかもね」
すずかはいつもと変わらない穏やかな調子でそう告げる。
「あーもー、くっつけばくっついただけ惚れ直してるんかいこの万年コースさんは!? …そんなにユーノくんはすごいん? 」
…語尾に所謂(性的な意味で)をさりげなく?隠蔽してるのは、はやてなりのジョークのつもりだろうか。
それに気付いてるすずかは
(もう、はやてちゃんたら)
にこにこと綺麗にスルー、同じくアリサは
(はやて、アンタって凄いわね…)
その発言がとっさに出来るはやてに、呆れ八割ちょっとだけ尊敬二割の器用で複雑な顔色を見せた。


「え? ユーノのお
「あ、あ、あ、アンタは真顔で何言ってんのよー!!!!!!!?」
「アンオフィシャルなのにある意味代名詞セリフは自重しいー!!!」
よ?」

けれどはやての言葉を受けた素直なフェイトさんは、ナチュラルにとんでもないことを口にしていまいました。

…これもノロケに分類してもよろしいのでしょうか(笑)
または勝者の余裕。

真っ赤になって声を張り上げ、何かをかき消そうとする二人だが、理解してしまった時点で時既に遅し。
残るすずかも頬をうっすら染め俯いてしまってます。

アリサとはやてはその後も追求を続けるのですが…

―幸福者時々天然が今の自己天気図のフェイトに通じるわけもなく


「…ねえはやて、ユーノに接近するには天然じゃなきゃだめだったのかしら?」
「…あかん、もうそく否定出来んよそこは」
敗北感を上塗りしたとしか思えない結果になった二人は、疲労に満ちた全身を支える気力もなく椅子の背もたれに身を任せる。
「…?」
「ふ、二人とも…」
フェイトは結局友人が何をしたかったのか理解できず、きょとんとした顔を隠せない。
そんな間に挟まれたすずかはかーなーり困ったのか、珍しく言葉も余裕がないように見えた。

そのまま、誰もが何やらどことなく気まずいようなそれでいてぐーたらした時間が30分も過ぎただろうか。
この後予定があるというアリサが抜けると、必然的にやってくるお開き。

「じゃあ私らも帰るで、すずかちゃん」
「そうだね、なんだかんだ言ってもうこんな時間だ」
何だかんだあれど、やはり久しぶりにあった友人との時間は楽しいものだったのだろう。

時刻はもう夕方。
揃ったのが昼過ぎということを考えれば、随分と長くお喋りをしていたことになる。

「あ、ちょっとフェイトちゃんに聞きたいことがあるんだけど?」
「え、私に?」
「うん」
転送ポートの直前で、フェイトはすずかに軽く引き留められた。
「フェイトちゃんごめんな。私もちょっと次予定あるんで先行くわ〜」
「あ、うん」
「またね、はやてちゃん」
先にミッドへ戻るはやてを見送る二人。

「で、話って何かな」
「ちょっと聞き忘れてたんだけどね」
「うん」

(…あれ?なんだろう…この感じ。何か…違う?)
そこでフェイトは違和感と言われるものを肌で感じた。
それは執務官として長年過ごしてきた経験が告げているものだろう。
(え、でもすずか…)
目の前にいるのは十年来の親友だ。
いつも見てきた笑顔のはずなのに…何故だろう、フェイトは確かに別のものもそこに見ていた。

「フェイトちゃん、今幸せ?」
そして渡されたバトンは、何のヘンテツもない他愛ない問いかけ。

「うん、幸せだよ」
だからそう答えるしかない。

「そうなんだ、よかった」
「う、うん」
やはりフェイトには分からない、すずかが何を聞きたいのか。
不気味と分類するのが相応しい空気が、いつのまにやら周囲に漂っていると気付く。

「私ね、思うんだ」
「な、何を…」
微かにだけれども、自分の声が震えたのがフェイトには判った。

そして、同時に理解する。
すずかから感じたものの正体、それは――

「…その幸せって、お友達にはお裾分けするべきだと、私は思うんだけどな…」




「あ、フェイトお帰り…?」
約束通りに定時で書庫から上がってきたユーノは、一ヶ月ぶり直に会う愛妻を笑顔で迎えたのだが―

玄関に立つ彼女は何やら小刻みに体を震わせており、目尻には何やら小さな輝きまで携えていた。

「ちょ、フェイト一体どうし―」
「うわぁぁぁん、ゆうのぉぉぉ!!!」
その言葉を言い切る前にフェイトはユーノの胸に泣きながら飛び込んでくる。
「こわかったよお! すごくこわかったよぉ!」
まるで子供に退行してしまったかのように叫びながら夫の胸に泣きつくフェイト。
恐怖で凍えた身と心が温もりを求めたのか、ぎゅうと強く彼を抱き締める腕に力が篭る。
(…夕飯はしばらくお預けかな)
片手でフェイトの背中を柔らかく抱き締め、余った手は優しく彼女の頭を撫でるユーノ。
なにより優先すべきは愛妻の涙を止めることだから。
「ゆぅのぉ…」
愛する人の名前を小さく呟きながら、フェイトはしばしその優しい温もりに身を委ねるのだった。
(あったかい…やっぱりここがいちばんだよ…)



なんとかフェイトを落ち着かせたユーノは、その後さっさと夕飯と入浴を済ませてしまい、寝室でくわしく話を聞くことにして――
「……うわぁ」
仰ぐは天井、覆うは掌、失うは言葉。
自分の腕に引っ付きながら恐る恐るフェイトが語ったお話は、ユーノの意識を瞬間的に虚数空間へと追いやるのには充分だった。
「…ねえユーノ、どうしたらいいかな?」
「…冗談抜きで凄く難しい話だから、なのはにもちゃんと言わなきゃ。とにかくそれからだよ」
不安に揺れるフェイトを抱き締めながらもしっかり見据え、ユーノはそう答えた。
「そうだよね、なのはにも言わないと…なのは、なんて言うかな」
「…分からない、な」
不安に思うのはユーノも一緒だ。

「…ねえ、ユーノ」
「なに?」
そんなどこか重苦しい空気に耐えかねたのか、フェイトは話を言葉を少しだけ変える。

「今はね、忘れたいよ…」
「…うん」
見つめる顔の距離が段々と縮まっていき、目を閉じたその後に待っていたのは―
今まで以上の温もりと優しさ。
より直接的に、フェイトの体と心を焦がしていく。
それにただひたすら溺れて――


気が付けば太陽が昇っており、
夜の記憶がまるでないフェイトは顔の色を熟れたトマト同然にしていたのはご愛敬。

「…ユーノ、激しすぎだよ////」
でも、幸せだそうです。

数日後。
「ユーノくんフェイトちゃんただいまっ!!」
遠方での教導を終えて、なのはが帰宅する。
(明日はお休みだからぁ、今夜はいっぱいいっぱいユーノくんに甘えるの!!)
自らの魔力の光と同じ色で脳内を染めたような意気込みでリビングへと足を踏み入れると、
「「なのは、お帰り」」
やけに真剣な顔をした二人に迎え入れられた。
「はにゃ、二人ともどうしたの?」
「あのね、なのは。よく聞いて欲しいんだけど…」

先日地球であった出来事を包み隠さず話すフェイト。

「ふぇぇぇっっっ!?」
新居全体になのはの可愛らしい悲鳴が響く。

この問題はまだ動き始めたばかりだ。


その日の夜、彼らの寝室。
「一番は絶対なのはだよっ!」
「そんなの横暴だ!」
「もうフェイトちゃんはここ数日でいっぱいしてもらったでしょ! だから次は私の番なんだから!!」
「だってその前はなのはが独り占めだったじゃない!!」
「…あのさ、君ら二人が同時に長い休暇に入るとまずいんじゃないの?」
「「部署違うから大丈夫!!」」
どちらが先にユーノの子供を産むか争い始めるなのはとフェイトの姿があった。
「…」
今はどちらを選んでも角が立つのが分かるユーノは肩を落としてため息ひとつ。
「ねえ、今日は先に寝てもいいかな?」「「ダメっっ!!」」
0.05秒で否決される。

その後も穏便に進めようとした打開策を全て足蹴にされたユーノくんが珍しくぷっつんしてしまい、
結果二人纏めておいしく頂かれてしまいましたが夫婦なので無害です。

なお翌日エース二人は足腰が立たなくてベッドにしばらく縫いかけられてしまい、
週末に寮から戻ってきたヴィヴィオに心配されてしまうというあるまじき事態に陥ってちょっとだけ気落ちしていました。
「…ねえ、なのは」
「うん、そうだねフェイトちゃん。私も同じこと考えてたんだ」

「「…二人相手にしたハズのユーノくんは、なんで何ともなく普段どおりなんだろう?」」
疑問の声が綺麗にユニゾンする。

そう、ユーノは今朝も平然と起きて普通に仕事に行っているのだ。
二人相手、つまり彼女たちの倍動いているはずなのに。


これは彼女たちは知らないことだが、
ヴェロッサには『ユーノ先生は間違いなくSSSですよね』などと酒の席で言われているのである。
…つまりは推して知るべし、といったところだろうか。

((……もし一人だったら、今頃私しんじゃってたかも////))
この倍ヤられたら間違いなくおかしくなると思うけれど、だからといって諦めるツモリも離れるつもりもまったくない。

きっとそれが愛でしょう。




数ヵ月後。
なのはと連れ立って行った病院で
『おめでとうございます、三ヶ月ですね』
と言われたフェイトは、そのままなのはと無限書庫へ突撃をかけた事は今更特筆すべきことでもないだろう。


そして、また、ドラマは動き出す…?


終わり





あとがき
後半はぐたぐたですが、きっとおそらくたぶんすべからく決定的に仕様ですw

…すずかさん、あんたってひとわぁー!(byリュウタロス ←違うwww






…いや、お礼にはまだ置いてないよw もちっとまってw
author:まる, category:SSネタ, 02:57
comments(12), trackbacks(0), pookmark
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author:スポンサードリンク, category:-, 02:57
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Comment
前回からの続きですね。
ただただ、すずかさんの「恐ろしさ」とユーノ先生の「夜の冥王」ぶりが伺えますが見てるこちらはにやけが止まらないだけなので無害でしょう。
はたして本格的に動き出しつつあるすずかさんの今後はいかに。そして相変わらず外側にいるアリサとはやてはこの物語に参加出来るのか。続編楽しみにしてます。
no name?, 2008/04/10 5:05 AM
いつも楽しく読ませていただいています。

そして一言だけ・・・

GOOD!!Job!前進あるのみ!いいぞ、もっとヤれっ!
チータス, 2008/04/10 8:13 AM
すずかさん、貴女の気持ちは良く分かりますが流石に・・・。それで三人はすずかの意見を聞き入れたのでしょうか?まあ無理でしょうが。入れたら最後残りの二人も同じ事をするでしょうね。それとユーノ。貴方はやはり『夜の生活レベルSSSランク』ですか?なら後三人としても大丈夫だよね!?では。 
セブンウィンズ, 2008/04/10 9:17 AM
コエ〜〜!!すずかさんが物凄く怖い!ある意味フェイトさんはよく生還出来たと思う。
それでも前半は天然っぷりが発揮されまくりでしたね。笑わせてもらいました。
そしてユーノは時間限定『冥王』か、こいつなら後三人増えても平気そうで怖い(笑)
ヒムラ, 2008/04/10 6:00 PM
ユーノなら5人でも大丈夫。そして5人仲良く同時妊娠<おい!
kuo, 2008/04/10 9:10 PM
ガクガクブルブル
すずかに逆らうのは愚の骨頂。
司書長、子供は宝でしょう?すずかさんにも1人生んでもらえ(ry
フーキ, 2008/04/11 1:41 AM
ネタではなく文法にしびれてしまった。
轡箕津, 2008/04/11 11:44 AM
すずかさんコワイヨー、司書長ツヨイヨー。
新婚ボケなフェイトさんも良いが、怯えているフェイトさんもたまらなく可愛く感じてしまった僕はSなんでしょうかw?
三原王二郎, 2008/04/11 7:18 PM
フェイトさん、身がもたなそうなら、すずかを加えてあげればいいじゃないですか。くすくす。ユーノくんならそれくらい。
シオン, 2008/04/12 2:56 AM
こ…怖い!あのすずかサンがshit!されているなんて…、ガタガタする反面新妻ボケのフェイトさんにニヤニヤです!素晴らし過ぎるww
後、家族を泣かせる彼女達にユーノは一発ガツンと……何かをねww
雪影, 2008/04/13 12:41 AM
初めまして。毎回楽しく拝見しております。
さて、すずか嬢 ナイスです!!幸せは皆で分かち合うもの正しくその通りですな!!
という訳で司書長には頑張って貰いましょう(笑)
はぐれ メタル, 2008/04/13 1:29 AM
すずか…さすが夜の一族というべきか。
まあ、フェイトも天然とは言え調子に乗りすぎたかな(笑
この後、すずかは本当にうごきだしたのかな?
動き出したら出したらではやてとアリサもなし崩しになるんですかね?
それだと夜はかなり大変ですけど何処ぞの絶倫殺人貴は妻が七人+αらしいですが全く平気らしいです
TETSU, 2009/06/17 4:38 AM









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